東京オリンピック、高度経済成長の時代に、
日本各地に一気につくられた橋、道路、トンネルなどの、
私たちの暮らしを支える構造物が、50年の歳月を経て、
老朽化が進み、近年、トンネル落盤事故など、
大変大きな被害を引き起こしています。
トンネルだけではありません。
全国の橋梁も老朽化が問題になってきています。
橋は、夏冬の気温差で、大きく伸縮を繰り返しています。
その伸縮を吸収するために、橋には、
伸縮継手・ジョイント部という、継ぎ目があります。
伸縮継手(ジョイント)部には隙間があり、そこが伸縮することで、
橋全体の伸縮を吸収しているのです。
伸縮継手(ジョイント)の課題とは・・・
橋梁の伸縮継手は、車両の走行性を悪くし、ドライバー等に不快感を与えるだけでなく、
舗装との段差等による衝撃や騒音・振動等の環境問題が生じる要因となっています。
また、ジョイントのある桁端部は排水機能が損なわれた場合、
漏水等による損傷が激しい部分であり、桁端部の腐食や、
支承部の損傷等橋梁の耐久性に大きく影響しています。
更に、ジョイントの破損に伴う補修工事による
ちょっと想像してみてください。
もしも、大地震が起きたときに、劣化した橋が倒壊し、
使用できなくなったら、どのような事態を引き起こすでしょうか?
大地震が起こり、津波から避難する時に、
その途中の道路にかかる橋が使えなくなっていたら、
逃げ延びることができません。
救急車や消防車などの緊急車両も通ることができません。
救援物資を届けることもできません。
巨大地震が、次、いつ起こるか分からない我が国では、
橋の補強補修が急務なのです。
山王株式会社のMMジョイント工法は、
水の浸透が起こらない工法です。
どのように、伸縮を繰り返すジョイント部分で、
雨水の侵入を防ぐことができるのか、
そのしくみについて説明します。
分かりやすく例えると、
ジョイント部分、つまり隙間の部分に、柔らかい消しゴムような
付着性、伸縮性、防水性に優れた舗装材(APJ-150バインダー)を埋め込み、
その両側に、全く隙間ができないようにしているのです。
これまで、類似の工法はありましたが、多少なりとも、水の侵入が見られました。
しかし、このたび
山王株式会社のMMジョイント工法(新工法 DS型)では、
水の浸透がみとめられないということが、
15年間に相当する促進試験によって、認められ、
NEXCO総研の規格値を全て合格しました。
このMMジョイント工法(新工法 DS型)での橋梁補修により、
雨水による橋の劣化を抑えることができるようになるのです。
MMジョイント工法(新工法 DS型)での橋梁補修工事について、
詳しくは、お気軽にお問い合わせください。